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真面目に本を語る第四弾。
「火目の巫女」
杉井光
です。
始めに、この本は別にオススメでは有りません。
では何故わざわざ載せたかというと、私のライトノベル読書デビュー第一作だからです。
だので、この本は私が読んだ数少ないライトノベルの代表として紹介させて貰います。
読んだ事は無いものの、ライトノベルという分野には前々から関心を持っていました。
どうも私はこういうアニメ文化に対する憧れが強いらしいです。でも、わざわざ読んでみる機会も無く、何だか面白そうなメディアだなと思いつつ、その実態は知れぬままという、そんな状態が続くとますます面白そうに思えてしまうのが人情という物。
そんなある日、YOUTUBEでライトノベルが原作の「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメを視聴。これが割と面白かったので、たまたま見付けた外国の英語版「涼宮ハルヒの憂鬱」の原書ページを読んでみました。
これがなかなか面白かった。
現代風に分かり易く書かれたSF物語という感じで、英語版だという事もあってか、余りアニメ色も感じなかったので、これを機会に他のライトノベルも読んでみようと思ったのが、この「火目の巫女」となります。
一冊しか読むまいと思っていたので、一話完結型の有名ライトノベルレーベルの入選作で、自分の感性に合いそうな話のを選んだのが本作。
この本は、実際に読んでみるまで「ライトノベルなる物とはいかなる物か」という思いで相当色々な期待をしていました。
空想物語的な話を読む事も少ないので、そういう意味でも期待は大きく膨らみます。
そして読んでみた内容なのですが、
うーん。
唸ってみるしか無い感じでした。
多分本作がそんなに悪い訳では無いのでしょうが、やはり私にはライトノベルは向かないのかなという印象。
本作の内容に移りましょう。
ストーリーは以下の様な物。
古代日本に似た雰囲気のある国では日々化生という炎の化け物が跋扈(ばっこ)していた。
この国では代々霊力を持った女性が「火目」という役職に付き、都の櫓より放った炎の弓で化生を倒すしきたりとなっている。
主人公の伊月は自分の村を化生に滅ぼされた恨みから、火目見習いとして弓の修練に励む毎日。
火目候補は伊月の他に二人。
おしとやかな盲目少女の佳乃とエリート天才幼女の常和である。
いづれ一人のみが火目として選ばれる日が来るのを知りつつ、仲良く修練施設で暮らす三人であったが、
火目が選ばれるその日、都を震撼させる事件が起こる。
その時、火目と化生、そしてこの国にまつわる残酷な真実が明かされるのであった。
きっとこのストーリーを見て面白そうと思う人も居るに違いない。
私もそう思いました。
でもやはりこういうのは漫画的に描かれても私みたいな人間には駄目ですね。
ライトノベルの「ライト」というのはどの部分にあてられているのか分からないけれど、本作を読んだ限りでは軽くしているのは文体とかだけでは無い様。
萌え系で始まったと思われた女の子三人の前半部分が、
後半部分では一人は国の為にいぶり殺され、一人は化け物に取り付かれて死ぬまで地下に幽閉されるという。
普段小説で感じるのと別の意味で心に何か残す物は有ったものの、
「ライトノベル」というメディアに物珍しさから期待した目新しさみたいな物は私には感じ取れませんでした。
でも未だ期待は残っているので、
又機会が有れば別のライトノベルに挑戦したいと思っています。
このブログの読者でライトノベル好きな人が居たら、是非コメント欄にオススメを書き込んでみて下さい。
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